暖炉は心も体も温まる癒しのアイテム
海外映画の中に出てくる暖炉は、憧れる方も多いですよね。
家族の集まる家の中心であり、おしゃれで暖かい存在感を放つ暖炉は、まさに幸せな家庭のシンボルともいえます。
でも、「自分の家に暖炉なんて無理…」なんて思っていませんか?
実は、暖炉は密かに進化し続け、現在ではマンションでも設置できる煙突のない暖炉まで販売されているのです。
暖炉のある生活を取り入れたい方のために、その魅力、楽しみ方などについてご紹介していきます。
暖炉とは?
そもそも暖炉とは、レンガや石材などを使って建物と一体に作られた炉のことを指します。
暖炉の中に、石炭や薪を入れて燃やすと、炎の放射熱によって、部屋全体が暖まる仕組みです。
暖炉はとても存在感のある重厚なアイテムなので、部屋の中心的なインテリアとしても大きいです。
暖かい暖炉は、家族の集まる憩いの場所になります。家族の団欒の際には、自然と会話もはずむでしょう。
火には癒し効果がある
不規則にゆらめく暖炉の炎を見ていると、癒されますよね。実は、炎のゆらめきは「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれ、癒し効果があると言われています。
この1/fゆらぎは、簡単に説明すると「規則的と不規則が調和した動きをもったもの」。
星のきらめきや、風の音、波の音やせせらぎの音にも共通するものだそうです。
実際に、1/fゆらぎを感じると、脳波はリラックス時のα波の波形を示すことがわかっています。
毎日の生活の中心に、癒しの炎を見つめることができれば、家での時間がもっと暖かくリラックスしたものになること間違いなしでしょう。
夢が膨らむ!暖炉の楽しみ方
さて、実際に暖炉のある生活にはどのような楽しみ方があるのでしょうか?
実は、暖をとる以外にも、たくさんの魅力があるのです。
暖炉の周りを飾る
海外では、暖炉の上に家族写真などをたくさん飾るスタイルが多いようです。
みんなで囲む目線の先に家族の笑顔や成長の写真があれば、懐かしい話や笑い話も尽きないでしょう。
また、季節のイベントの際には、暖炉の周りを飾り付けると、より楽しめそうです。
クリスマスにはモミの木を飾ってプレゼントを置けば、まさに映画のワンシーンのようなクリスマスの風景が完成します。
暖炉でいろんな料理を楽しむ!
暖炉の火の上では、たくさんの直火料理を楽しむことができます。
例えば、クリスマスにたくさん売られている鳥一羽を使ったローストチキン、美味しいですよね!実は暖炉でもローストチキンが作れてしまいます。
まずは、分厚い鉄製の鍋「ダッチオーブン」を購入しましょう。
この中に味付けして一晩寝かせたチキンを入れて蒸し焼きにするだけです。
また、肉を焼く器具「ロースター」を購入すれば、くるくる肉をまるごと回して丸焼きにすることも可能です。
他にも、同じくダッチオーブンを使ってパンを焼くことも可能。
だいたい40分くらいで、外はカリカリ、中はふっくらもちもちの美味しいパンが焼き上がります。
ガスとは違う直火ならではの美味しさは格別です。
他にも、火が静まったおき火状態になってから、鉄板を置いてピザを焼いたり、ソーセージを焼くなど、ホームパーティーの際にも、みんなでワイワイ言いながら格別に美味しい料理を作ることができます。
また、暖炉の周りに子どもたちを集めて、マシュマロを焼いてみるのも楽しいものです。
子どもたちにとっては、幼い頃の特別な思い出になるでしょう。 そして、火の魅力や危険さを、身を以て学ぶことができる点も魅力のひとつです。
暖炉の横に薪をおく
暖炉の燃料である薪を、あえて暖炉周りにインテリアとして飾る楽しみ方もあります。
木のぬくもりを感じる空間ができるので、癒し効果もアップするでしょう。
暖炉に関する注意点は?
続いては、実際に暖炉を使う際に注意したい点をご紹介します。
購入を検討している方は、 安全に安心して使うためにもぜひ確認しておいてください。
換気に注意!
暖炉を使用する際には、1時間に一回は換気をするようにしましょう。
特に、暖炉を使用し終わっても、まだ火がついているようであれば、煙突のダンパーは必ず開けておく様にします。
残り火がある状態でも、ダンパーを閉めると一酸化炭素が部屋に充満して、一酸化炭素中毒になってしまう可能性があるからです。
また、バイオエタノール暖炉の場合は、一酸化炭素は発生しませんが二酸化炭素が発生します。
換気をせずに長時間使用すると、部屋の中の二酸化炭素濃度が上がってしまうため、注意してください。
煙突掃除は定期的に
煙突のある暖炉を設置している場合、1シーズンに1回は掃除をするようにしてください。
煙突掃除を業者に頼んだ場合の相場は、3~4万円ほどです。
掃除をせずに煙突が詰まった場合、いくらダンパーを開けていても一酸化炭素中毒になってしまいます。
また、溜まったススがご近所に舞ってしまったり、場合によっては火災の原因になることもあるので、注意が必要です。